出産予定日の当日に③

そうして私は陣痛室で、

子宮口がさらに広がり

陣痛が更に強くなるのを待っていた。

 

幸いこの日は土曜日だったので、

旦那は、仕事が休みで

最初から最後まで

出産に立ち会う事になった。

 

陣痛が来る前までは

別に旦那にいてもらわなくても

構わないと思っていたが、

いざなってみると

1人では出産まで不安で不安で仕方がない。

立ち会ってもらえてラッキーだった。

 

旦那は、私の

喉が渇いた、お腹が空いた、

暑い寒いなどの要望に柔軟に対応していた。

 

妊娠中にヨガで出産のイメトレをしてたので、

痛みに耐えながら、いきみのがしをするのは

それほど苦ではなかった。

 

そうして入院から5時間ぐらいたち、

いよいよというところで

背中に無痛分娩の、麻酔を打つことになった。

 

先生に打ってもらったとたん

全身から痛みがサーーーッと

引いていくのがわかる。

 

それまでの痛みが10だとしたら

一瞬

1か2ぐらいしか感じなくなった。

 

子宮口も、十分開いてきたし

麻酔も効いてきて、

これは本当に楽勝かもしれない。

 

助産師さんもそう思っていたのか

まだ出産が終わってないのに

入院する部屋の種類を聞いてきた。

 

LDR室に余裕モードが生まれてきた。

あとはいきんで、赤ちゃんが出てくるだけだ。

 

麻酔が効いたところで、

私はいきんで良いと告げられた。