なつかしのラジオ番組

昔の話だが

よく土曜日の夕方

通っていたスイミングスクールの帰り道、

車の中で

サントリーウェイティングバーアヴァンティ

という番組を聞いていた。

 

正確にいうと

聞いていたのは運転者の父の方で

私はたまたま聞いていたというところだが。

 

そのラジオ番組は

架空の東京のバーに

紳士が通っているという設定で、

紳士とバーのバーテンダー

の掛け合いから始まり、

途中でゲスト2人の会話に聞き耳をたてる

という構成だった。

 

その頃私は小学生くらいだったので

もちろんバーに行ったことはなかったが、

ラジオの効果音が

あまりにもリアルで

その景色が眼に浮かぶようだった。

 

東京の雑踏から

コツコツの歩いて

歴史のありそうな

思い木製のドアを

ギーーーッと

開けると、

レストランのざわざわが

聞こえてきて、

バーテンダージェイクが

「イラッシャイマセ」

と言ってスタートしていたように

記憶している。

 

ラジオの中身は忘れてしまったが、

どこか大人の世界を覗いているようで

楽しかった記憶がある。

 

その後20年近い月日が経ち、

現実に様々なバーやレストラン

に行くようになったが、

私にとってのバーといえば

このアヴァンティなのかもしれない。