日本に酔うのはもうやめたい

最近「ファクトルフネス」という本を読んだ。

 

内容はここ数十年のうちに

世界の状況はより豊かになってきている

ということをデータを元に検証している本だ。

 

特にこの20年で

多くの最貧国の経済状況と

寿命が伸びているらしい。

 

この20年というと

日本はバブル破綻後の

失われた20年と、かぶる。

 

日本は景気が停滞したが

世界全体で見れば

劇的に暮らしぶりが良くなっていたのだ。

 

これは驚きだった。

 

たしかに中国なんて

少し昔まで

自転車大国だったのに

今じゃ自動車も高層ビルもある。

 

20年前も今も

日本が安全で、豊かで、長寿命だ

ということには、変わりない。

 

だけど他の国もより豊かになっていた。

 

その事に私たち日本人はどの位

気づいているのだろう。

 

そもそも日本人は

日本以外の国について

知らなさ過ぎるのではないのだろうか。

 

時々テレビで

日本の凄い技術

だの

外国人も驚く日本!

だの

日本が凄いよ番組をやっているが、

私は少々気色悪くなる。

 

日本も凄いが、

海外にもどれだけ凄い技術や文化が

あるのか、

その事を知ろうとせず

日本に酔うのは愚かなことだなぁ

 

なんて

 

どうしても考えてしまう。

 

自分の国の文化に誇りを持ちつつも、

他国の文化も学んでいこうという

謙虚な心を持つことを

忘れまいと思う。